インビザラインの治療が上手くいかない主な原因について
インビザラインによるマウスピース矯正は、矯正専門医ではなくても治療を行うことができるため、日本においても、インビザライン矯正を行う歯科医院が増えてきました。
インビザライン矯正には、特有の知識と技術が必要ですが、十分な知識と技術を持たない歯科医師が治療を行ったために、トラブルが増えています。インビザラインの治療が上手くいかない主な原因として、以下の様なものが考えられます。
■歯科医師の診断、クリンチェック治療計画の誤り
どんな歯並びでも、インビザライン矯正で治療できる訳ではありません。インビザラインでは、治療が難しい歯並びもあります。的確な判断と、正しい治療計画断は、歯科医師の経験と実績によるところが大きいのです。
■印象(歯型)採取のミス
インビザラインでは、通常の虫歯治療で用いられる印象よりも精度の高い、シリコン印象を用います。ベテランの医師や衛生士でも、インビザラインの特殊なシリコーン印象に慣れるまでには、時間がかかります。印象が正しく取れていないと、印象の取り直しが発生したり、マウスピースが歯に合いにくいといった問題が起こります。
当医院では、最新の光学スキャナーiTero(アイテロ)を導入し、シリコーン印象よりも精度の高い印象を取ることができるようになりました。マウスピースのフィッティング感が高まると同時に、より精度の高い治療につながります。
■アタッチメント付与のミスや脱落
インビザライン治療では、歯の表面に、歯と同系色又は透明のアタッチメントを着けることがあります。マウスピースからの力をより効果的に伝え、歯をの動きを強化します。このアタッチメントが、正しく付けられていないと、治療計画通りに歯が動かず治療が進みません。また、アタッチメントの付け方が悪いと、アタッチメント取れやすくなります。
■IPR量の過不足
治療によっては、抜歯をせずに矯正治療を行うために、歯と歯の間を、紙一番分ほど削ることがあります。 治療計画にあわせて歯を削りますが、歯を削りすぎたり、削り方が足りないと、計画通りに治療が進まず、治療の失敗につながります。
以上は、ドクターや衛生士の技術とスキルによるので、実績と経験が豊富な医院・ドクターを選ぶことがとても重要です。
■患者様の非協力
インビザラインは1日20時間、マウスピースを装着することで、予定通り治療が進みます。患者様がマウスピースをはめずに過ごす時間が長くなると、予定通り治療が進みません。
これに関しては、患者様に頑張って頂くことしかないのですが、是非、患者様のモチベーションを高めることができるドクターとスタッフを選んで頂きたいと思います。