おとなと子供の歯列矯正（歯並びスマイル）
当院のインビザラインドクター松岡伸也が、アライン社が発行する冊子の取材を受けました。日本でも矯正治療が普及し、インビザライン大人になってから矯正治療を希望される患者さまが増えています。
下記に記事全文も掲載していますので、是非、ご覧一読下さい。
【おとなの歯列矯正】 － 記事全文
歯列矯正の常識を変えるまったく新しいカタチのマウスピース矯正
まつおか やまざき矯正歯科歯科（現 銀座クリアデンタル）
松岡伸也
1992年に鶴見大学歯学部を卒業後、東京医科歯科大学歯学部歯科矯正学第一講座入局。
１．おとなになってから始める歯列矯正とは？
現在、おとなになってから歯列矯正を行う人が増えています。なぜ、おとなになってからなのか？
その理由として多いのが「歯科矯正は痛そう、目立つ」から嫌だったという不安によるもの。次に多いのが「歯列矯正には費用がかかる」というものです。そのため経済的な余裕が出てから矯正を始める人もいます。一方「歯を抜きたくない」といった声も聞かれました。つまり、費用面以外では歯列矯正のネガティブな治療イメージが原因で敬遠していたのが本音の様です。
そこで当院が採用しているのが、ワイヤー矯正ではなくマウスピースを使った治療法です。これは、デジタルによる緻密な計算に基づいた治療計画を立てることができるため、歯の動きにムダがほとんどありません。そのため矯正治療でよく行われる抜歯が本当に必要かを見極めたうえでその人に適した治療を行います。
当院では、歯列矯正を受けている患者さんの７～８割が２０～３０代の女性。残りは２０～３０代の男性になります。ただ、歯列矯正に年齢制限はなく、最高７８歳の男性が「受け口を治したい」と歯列矯正を行いました。実は、歯列矯正ができるかどうかは、年齢よりも歯槽膿漏といったお口の中の病気を患っていないかが重要です。歯列矯正は歯、ひいては骨を動かす治療。歯槽膿漏で歯が減少している状態では難しいので、まずは病気を治してから治療を行います。
２．なぜ今、マウスピース矯正が注目されるのか？
当院でも以前はワイヤーによる歯列矯正を行っていました。しかし、より患者さんに負担をかけない治療はないかと考え、世界を見渡した時、すでにアメリカやヨーロッパで行われていたのがマウスピース矯正でした。
マウスピース矯正は１日２０時間つければ大丈夫です、食事や歯磨きの再には外せるため、患者さんの負担がずいぶんと軽減されます。また、マウスピースは透明で見た目にもほとんどつけているのがわからないので、笑顔での対応が求められる客室乗務員や接客業の方でもチャレンジすることができます。装着期間は2年前後で、お口の状態によって３０～４０枚位のマウスピースの型を２週間ごとに変えていきます。通院回数も１～２ヶ月に１度ですむことも、患者さんにとっては続けやすい治療と言われる理由です。
歯列矯正をすると、口元が美しくなり、患者さんはとても喜んでくれます。ただ、見た目の良さは治療の副産物であって、矯正歯科医が目指しているのは、歯が本来あるべき機能を取り戻し、健康な状態をつくること。お口から健康になるための治療が患者さんに負担をかけるものではいけません。当院が目指しているのは、何よりも患者さんの立場に立った治療です。
松岡先生の歯列矯正実践記
患者さんの負担を実感するため、私自身もマウスピース矯正を装着しました。マウスピース矯正では、歯そのものが動く痛みは当然ながら感じますが、従来の矯正装置に起こりうる口の中がすれてずっと痛いといったことはありませんでした。想像以上にマウスピース矯正は手軽で長い治療期間だからこそ、時々外せることで気持ちを軽くしてくれます。ただ、矯正の終わりかけに前歯が動き、知覚過敏のようなスースーした痛みを感じるのは、どんな治療でも同じこと。マウスピース矯正も痛みゼロではありませんが、これまでの治療とは一線を画す新しい治療法であることは、間違いありません。