日本矯正歯科学会 学術展示から
今回の学会では、インビザラインを始めとするマウスピース矯正の発表が少なかったようです。
そんな中でも、私が尊敬する昭和大の槙先生のグループのマウスピース矯正の動態力学の発表には興味深いものがありました。
槙先生は、アメリカで普及し日本ではまだ導入されていなかった頃からの、インビザラインの研究者で、マウスピース矯正治療においての、日本のパイオニアです。
今回の日本矯正歯科学会で感じたことは、歯列矯正治療はあくまでもワイヤー矯正が基礎になっており、大学の矯正科においても、徹底的にワイヤー矯正の知識や臨床経験を叩き込まれます。
私も、卒後研修以来20年間ワイヤー矯正に携わってきました。
昨今、経験の少ないドクターによるマウスピース矯正治療のトラブルが多くなっていますが、
マウスピース矯正治療は、ワイヤー矯正の経験を積んだドクターが、さらにステップアップを目指して行うテクニックだと思います。