インビザラインの真実
マウスピース矯正「インビザライン」の真実 -はじまりと最新情報-
今や、矯正治療のスタンダードになりつつあるマウスピース矯正の代表とも言える「インビザライン」について、その知られざる歴史と真実をご紹介させて頂きます。マウスピース矯正「インビザライン」について、ご興味を持っていただくきっかけになれば幸いです。
マウスピース矯正「インビザライン」のはじまりと歴史
1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社により開発された、透明なマウスピースを用いる歯の矯正治療方法であるインビザラインは、2006年2月、日本に本格的に導入されました。
画期的な矯正法であるインビザラインは、コンピュータ科学者のZia Chishtiによって考案されました。矯正治療にわずらわしさを感じた彼は、従来の歯列矯正具に代わるマウスピースを設計するコンピュータプログラムを開発。彼は、仲間のスタンフォードの学生Kelsey Wirthと共に、カリフォルニア パロ・アルトのガレージで、1997年にアライン・テクノロジーを設立しました。
インビザラインは、1998年に食品医薬品局によって承認され、1999年にアメリカで販売されるようになりました。
<インビザラインの歴史>
1997年 アメリカで、アライン・テクノロジー社を設立
1998年 アメリカ食品医薬品局(FDA)から医療品としての認可を受ける
1999年 アメリカで、インビザラインの販売を開始。
2001年 ヨーロッパで、インビザラインの販売を開始
2002年 日本に、アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社を設立
2006年 日本で、インビザラインの販売を開始
マウスピース矯正「インビザライン」の真実
アメリカでインビザラインによる矯正治療が始まってからわずか17年、にもかかわらず、インビザラインは歯科医師と患者様の絶大な評価を得て、マウスピース矯正装置のトッププランドとして世界中に普及し、これまでに100ヶ国以上で340万人以上の患者様が治療を始めています。(2015年9月現在)
【矯正治療におけるインビザランのシェア。(2014年現在)】
【矯正治療におけるインビザランの年齢によるシェアの違い。(2014年現在)】
(10代の矯正では6%程度に対し、成人矯正では31%に上る。)
【インビザライン矯正患者の世界分布。(2014年現在)】
豊富な臨床データが日々蓄積され、さらに技術が進歩していくインビザラインは、世界のマウスピース矯正シェアをさらに拡大していくでしょう。一方で、インビザラインが急速に普及したために、知識や技術を十分に習得していないドクターが、インビザラインで無理に治療を行ったためにトラブルになるケースも増えてきています。
インビザラインによる治療は、従来のワイヤー矯正とは異なる、インビザライン特有の治療経験と知識が必要であり、ドクターによる正確な診断と、適切な治療計画の立案が要求されますので、矯正治療を検討されている方は、慎重に矯正歯科医院を選んでいただきたいと思います。