矯正治療は、口内炎との戦い?
ワイヤー矯正と口内炎の深い関係
ワイヤー矯正をされている患者様は、口内炎が頻繁にできます。矯正する前からできやすい方、できにくい方がいらっしゃいますが、ワイヤー矯正の治療中は、口内炎になる回数が増え、治りにくくなります。矯正治療を開始される前に、歯が動く痛みを心配される患者様がたくさんいらっしゃいますが、「歯の矯正治療は口内炎との戦い」とも言われるほど、実は口内炎の方が、悩ましい問題かもしれません。
「口内炎」は、唇や頬の内側に起きる炎症で、腫れや水疱ができ、痛みをともないます。口内炎用の軟膏や市販の治療薬などによる治療方法がありますが、いずれも対症療法で、予防するのは難しいと言われています。体調を整え、バランスの良い食事を心がけて頂いても、なかなか減らすことができません。
ワイヤー矯正では、凹凸のある矯正装置が、口腔の粘膜を傷つけてしまうため、口内炎が日常的に発症します。特に、矯正装置を新しく取り付けたり、ゴムを取り付けたり、矯正装置が変化した時は、ほぼ必ずと言っていいほど口内炎ができてしまいます。
他にも、食べたり、話したりする際に、矯正装置と擦れやすい部分があると、そこに繰り返し口内炎が発症することがあります。また、スポーツや日常生活で受ける口の外からの衝撃や、トランペット等の楽器演奏でも、矯正装置が擦れて、口内炎に悩まされることがあります。
インビザライン矯正なら、口内炎の心配はありません
インビザラインの場合、滑らかなマウスピースが歯全体を覆い、矯正装置が口腔の粘膜を傷つけることはありません。歯並びの悪さから、日常的に口内炎に悩まされていた患者様が、インビザライン矯正をはじめたとたん、歯並びはまだ治っていなくても、口内炎が全くできなくなったと驚いていらっしゃいました。歯の凸凹が、口腔の粘膜にあたらないので、口腔の粘膜が傷つくことがなく、口内炎の発生が抑えられるのです。